なんで日本は財源で悩んでるの?
25日の衆院代表質問の記事を読んで印象的だったのは、「やらなければいけない政策があるのに、お金がない」という現状でした。
家でお金が足りなかったら、支出を減らそうとするのが普通だと思うのですが、防衛費増額や少子化対策の議論では、どこからお金を引っ張ってくるかといった議論がもっぱらで、支出をカットするという議論が大々的になされていないことが不思議でした。
では、なんで日本はお金が足りないのか、どうして支出カットができないのか、考えてみました。
社会保障は介護とか、医療とか、年金に使うお金。
国債費は、過去の借金の返済です。
そして、歳入は、税収と公債金で構成されています。
公債金は借金です。
税収が全体の3分の2、公債金が3分の1になっています。
ではなぜ、借金が歳出、歳入の両方において、大きな割合を占めるのでしょうか。
それは、経済の停滞と高齢化です。
1990年代、バブル崩壊によって、歳出は増え、税収は減りました。
その後の経済は停滞。税収は増えないまま、高齢化によって、歳出だけが増えてしまいました。
増えた歳出と減った税収の差を埋めるために、借金の額が増えてしまったのです。
なので、支出カットをすると社会保障が手薄になってしまうし、借金は返さないといけないから、支出をカットすることはできないということなんだと思います。
歳出の中に、無駄な支出が一つもないとは言えないと思いますが、高齢化による社会保障にかかるお金が大きすぎて、それに比べれば、微々たるものなんでしょう。
しかし、高齢化がお金の足りない一つの原因なら、少子高齢化問題を優先すべきなんじゃないのかと思ってしまいます。
今から少子化対策をやっても、効果が出るのは20年も30年も先のことなんだから、尚更いち早く対策を打たなければなりません。
次に、経済対策です。
日本がお金を稼ぐ為には、日本の中で儲けても日本のお金は増えないです。
海外に商品とかを売って、海外のお金を日本に持ってこないといけない。
しかし、2022年の貿易収支は19兆9713億円の赤字です。
円安プラス資源高で、ここまで赤字が膨らんでしまいました。
でも、一昔前なら、「円安なら貿易は有利じゃん!」となっていたのですが、
今までは海外で売れていた電子製品が売れなくなっちゃったので、貿易で儲けられなくなっているんです。
車は売れてるみたいですが、今後も安定して売れる保証はありません。
貿易収支を増やすには、日本の国内自給率を上げて、輸入額を減らす。
そして、海外で売れる商品とかサービスを作って、輸出額を増やすことが必要です。
なので、現在の日本においては国民は、
国内の食料とか、エネルギーの国内自給率を上げる事業を始めるとか、
海外で売れる商品、サービスを売るみたいなことが、
求められるのではないかと思います。