読書とキャンプとその他諸々

本のレビューと時々キャンプについて投稿します

税金というものはどうしたって国民が負担しなければいけんじゃないの?

トレードオフ」という考え方をご存知でしょうか?

物事には、「何かを改善しようとすると、別のものに悪い影響が出てしまう関係性」というものが存在します。

シーソーのように、一方を上げると他方が下がってしまう。

そういった関係性のことを「トレードオフ」と言います。

私が今読んでいる経済学の本で、この「トレードオフ」という概念が紹介されていました。

そして、本の中でトレードオフの例として、”政府の歳入を増やさなければならない場合”が挙げられていました。

これ、「今の日本ですよね」と思いました。

防衛費の財源をどうするのかという問題で、増税の是非で議論が白熱していますよね。

この議論が進んだとすると、次はどの税金を増やすのかといった問題になると思います。

「企業(法人税)からとるのか、個人(所得税、消費税など)からとるか」ですよね。

これをトレードオフに当てはめると、

個人を優遇すれば(企業から徴収すれば)、企業が苦しむ。」

企業を優遇すれば(個人から徴収すれば)、個人が苦しむ。」

そう思いますよね。

しかし、視野を広くするとそんな簡単な話ではないことを知りました。

端的にいうと、

企業から税金を取ると、個人が損をするかもしれない!」ということです。

企業の払う税金が増えると、企業は売り上げを増やすために、商品の値上げをしたり、ボーナスを下げたりするかもしれません。

そうなると、個人の払うお金が増えたり、もらえるお金が減るので、結果としては、個人が損することになってしまいます。

どの税金を増税するのかという議論において、

「税金の源泉はどこなのか」ということを意識しないといけないということを学びました。

そして思ったことは、法人税であろうと、消費税であろうと、所得税であろうと、

税金というものはどうしたって国民が負担しなければいけない」ということです。

なら、増税に関しては、企業と個人の間にトレードオフはなく、

企業から徴収すれば、個人の負担が増え、

個人から徴収すれば、個人の負担が増える」

 

なのではないかと思いました。

増税しても屁でもないくらい稼げるように、仕事頑張りたいと思いました。