有川ひろ「イマジン?」を読んで
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“有川ひろ”さんの「イマジン?」を読みました。
この本を読んで、自分を顧みることができたと思います。
「イマジン?」は、制作会社に入社した主人公が映画やドラマの制作を通して、成長していく物語です。
この物語には、人としての哲学があふれていました。
「人としてこうあるべきだ」ということがテーマの物語ではありません。
しかし、映画やドラマの制作を通じて主要な登場人物ひとりひとりに、自分の哲学というか、人としての芯のようなものが感じられて、それが私には刺さりました。
特に、制作会社の社長である殿さんの言葉がとても響きました。
私は、物語全体の評価を、登場人物が魅力的かどうかで決めていると思います。
そして、登場人物が魅力的かどうかは、登場する人物に芯があるかどうかだと思います。
そういう点で言うと、「イマジン?」の主要な登場人物は、みんな魅力的でした。
私も、“芯のある魅力的な人物になりたい“と、この作品を読んでいて思いました。
また、登場人物の哲学に対して、「私はそんな人間になれているか」と考えさせられてしまいました。
映画やドラマの制作現場に関わらず、いろいろな人と関わって仕事をする上で大事なことは何なのかを教えてくれた作品でした。